ワタシはビニールガサ

 

ビニール傘:

コンビニなどに売られている安価な傘.

一般的に,急に雨が降ってくるなど非常事態に購入されることが多い.

 

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朝7時30分

起床

起きたくないが,研究室に行かなければとしぶしぶ起きる

 

8時30分

通学

しかし家出て100メートル近くで忘れ物に気づく

ふりだしに戻る

 

9時20分

学校に到着

既に研究室のメンバーが数人来ていた

大学院試験の勉強を始めようとするも,昨日の未完成の書類を思い出し

書類作成に取り掛かる

 

9時40分

書類が完成し,院試の勉強を始める

 

12時45分

研究室のメンバーで最近はまっている居酒屋のランチ定食を食べに行く

楽しい時間だ

 

午後2時

院試勉強を再開

力学・数学の問題を勉強した

 

午後4時20分

バイトの時間になり,身支度を始める

研究室を後にし,外に出た瞬間にビニール傘を忘れたことに気づく

雨予報だったので,研究室に戻り,ビニール傘を取りに戻る

 

午後4時35分

電車に乗り,バイト先へ

 

午後5時

バイト開始

隣の百貨店でコロナが出たと聞き,衝撃が隠せない

 

夜10時30分

バイトが終わる.コロナの影響で1か月ぶりのバイトだった.

とても疲れた.バイト終わりに家系ラーメンを食べ,回復

 

 

やっと一日が終わり帰路につく

やはり雨が降っており,ビニール傘をさして帰る

 

最近仕事への取り組み方について考えることがある

中学・高校と勉強を頑張り,自分の希望する高校・大学に合格することが出来た

当時,勉強を頑張るモチベーションは「将来お金に困りたくない」という一心であった

しかしながら,大学に入学して「お金」に対する考えが変わった

 

高校までは,勉強をすれば楽してお金を稼ぐことが出来ると思っていた

しかし大学に入学してからは,責任のある仕事をすること=収入を得る(高収入)

ということを学んだ

 

責任を負い,大きな仕事を動かすことが出来る人こそが,会社から多額の給料を得ることが出来るのだ

 

一方私は,責任を負いたくないというのが心のどこかにある

正直なところ,責任のない登録派遣社員として最低限のお金を稼いで

貧乏暮らしをしたいと思う

所謂,フリーターで雇い主の都合で一番最初に首を切られる立場だ

 

ふと,わき道を見た

ホネの折れた「ビニール傘」が捨てられていた

 

私はハッとした

 

安い給料で雇われ,使えなくなったら捨てられる

安く買われ,使えなくなったら捨てられる

 

私が望む仕事像は「ビニール傘」と同じだ

人から「個人」として必要とされないような,取り換えのきく,透明な空気のような存在

体,精神が壊れ使えなくなったら捨てられる

 

ビニール傘の風景は雨でぼんやりしている

 

グサッと胸に鋭利ななにかが刺さった.

 

「私はビニール傘」になりたくない